灯心亭とは、
大阪水無瀬神宮にある後水尾上皇好みの三帖台目下座床
台目切り 本勝手 の
茶室 。
素朴な
茅葺屋根寄棟民家のたたずまいだが、当時としては、
民家風の割に、外部に開放できる入側が、西と南に折兼に廻り開放的な
茶室 である。
その素朴の中に、とても凝ったものが、入り混じっている。
灯心亭の名前の由来は、
茶室 の天井の燈心による。この天井は複雑な吹き寄せの模様を取り入れた格天井で、その格子の中には、いろいろな種類の燈心(火を灯す材料)を集めて天井に貼りました。
萩 葦 山吹 木賊などの燈心の節の位置をすこしづつずらせて模様をつけている。
かなり凝った天井である。
床は、
皮付の落し掛けの
蹴込み床の
板床 土壁
床脇 に違棚があり袋戸棚がある 貼り付け壁である。
よく見ると、引手は蝙蝠(コウモリ)の引手違い棚の下には、網目の飾りつき
壁は、補修がほどこされているが、補修は部分的で、九条土(青味のかかったグレー
九条土塗り壁)で、パッチワークのように施されている。
茶道口と給仕口は、折兼になっていて、その角に、松 給仕口の枠は、曲がった梅 茶道口の方立に、竹
松竹梅のそろった縁起のいい
茶室 である。
茶室 と入り側の間の仕切りの障子は、塗り縁に吹き寄せに似た1本2本1本などと桟をつけた腰つき障子で、腰は籐(輸入品)で、それをぐるりとまげて、水引を作ったような模様である。
入側は、畳敷き 天井は、化粧屋根裏天井いろいろな材を使用した化粧屋根裏天井である。
床の間は、ほんとに簡素なものを使用しているが、隣の違い棚などにかなり凝ったものを使用している。
水屋は、襖の中にも棚があり水屋棚も楽しい
東には簀子の間があり何にしようしたかわからないが面白い部屋もある。
燈心亭(とうしんてい)あるいは、灯心席(とうしんのせき)とも書かれる。
昭和初期以前は「七草の席」とよばれました。
夏にうかがいましたが、蚊が多いのが、難点です。
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境内には、名水離宮の水(りきゅうのみず 水無瀬神宮)の井戸があります。
tousinnteiトウシンテイ燈心亭
■京都 京町家改修用語集 用語、専門語の解説、説明
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(杉板君 杉板クン すぎいたくん スギイタクン)
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