如庵とは、織田有楽斎の作意の
茶室である。
如庵は、織田信長の弟で、利休七哲の一人織田有楽斎が、京都の建仁寺塔頭正伝院に1600年代初めに、建てた。
1900年代初めに神奈川県に移され さらに、今は、昭和46年に、愛知県犬山(
名鉄犬山ホテルの有楽苑内)に移築されている。(入苑料1000円)
入室見学も定期的に実施されている。(2300円)(2012年5月現在)
二畳半台目の
茶室 で、
躙り口(
躙口)から、死角がないように
床脇には、
鱗板と呼ばれる三角の床板を入れ 斜めの壁などに、古い歴が、貼ってある。
躙口 から入ってすぐ上に
天窓 があり、
点前畳に
向切りの炉が切られ、炉の前角に
中柱を立てて風炉先の
壁止まりと
客畳と
点前畳の境となり、板壁に刳り抜かれた火灯形あり 脚から見ると炉の向うに
有楽窓 が見える。
外観は端正で 大悔和尚筆の「
如庵」の板額を掲げている。入母屋造り(
入母屋)、
杮葺
躙り口(
躙口 )の前の袖壁の土壁の
下地窓の
丸窓 は、めずらしい。また、
天窓 、
有楽窓 、
鱗板、
洞庫など
織田有楽斎の創意工夫が随所にうかがえる
国宝の
茶室 である。
国宝 の
茶室としては、大山崎の
待庵、大徳寺の
密庵 と この犬山の
如庵である。
また、京都では、
大河内山荘大乗閣、仁和寺
遼廓亭、建仁寺塔頭両足院
水月亭などにも、写しがある。
jyoannジョアン
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