又隠とは、 裏千家の
重要文化財 の
茶室 。
今日庵 の北東にあり、梅の井の東となる。また、この
茶室 の北には、坪庭がありそれを挟んで、
茶室 咄々斎(とつとつさい)がある。
又隠は、
今日庵 とは、微妙に90度にはならず、少し鋭角(85°ぐらい?)となり連続している。
また、
躙口の前には、
豆撒石とよばれる
飛び石があり、
躙口の南に四角い柱でてっぺんに水たまりがあり四方にお地蔵さんが彫られた手水鉢を有する
蹲踞がある。
外観は、草葺入母屋妻入り軒は、とても低い。
躙口に向かって左に板の袖垣があり 外部に刀掛けがある。
内部は、四畳半
台目切り 本勝手 下座床。
躙口のすぐ右の壁は、紫の
湊紙が、高めに貼られ、
正面の床の左手は、白い
湊紙が低く貼られている。
床柱床框は、
あて丸太 。
飾り気がないが、床の真ん中に
いちりん挿しが、壁に掛けられていた。
点前座の西に、
洞庫がある。
点前座の隅柱は、上部一尺三寸六分だけ見える
楊枝柱がある。その柱の九寸七分下がりに、花入釘が、打たれている。
天井は低く、窓は、突き上げ窓、客座側の壁面
躙口の上 三つしかないので、少し内部は暗い。
千利休の孫にあたる千宗旦が、表千家を江岑宗左(こうしんそうさ)、に譲り
仙叟宗室(せんそうそうしつ)に裏千家をゆずり、
再び隠居する際に、たてた四畳半が、又隠といわれている。
又隠の発音は、柚餅、柚味噌などと同じように、アクセントは、「ゆ」につく。
ユウインyuuinn
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