庭玉軒とは、
京都府京都市北区紫野にある、臨済宗大本山大徳寺の塔頭 真珠庵(しんじゅあん)通僊院(つうせんいん)の茶室で、
金森重近(
金森宗和)好みと伝える
杮葺の茶室で、
二畳台目下座床 の席である。
茶室の南にある
躙口をくぐると、屋根があり突き上げ窓のある
土間 にはいる
土間 は、
飛び石があり、手水鉢があり、刀掛けが西にある。
ちり穴もあり、刀掛けには、掛けやすいように、階段状の踏石がある。
土間 から、引違の障子(
貴人口)をあけて、茶室に入ると、左手に、床がある。
名栗の
床柱で、入り隅が、塗り回しになっている塗り回し床には、
墨蹟窓があるが、
墨蹟窓からの光は、あまり期待できない。
その反対の東は、窓がある。普段は、閉まっているが、あけると塀瓦の屋根が見えている。
そして2帖の
客畳の1つに炉が切ってある。
台目切り 本勝手 。
中柱 があり
点前座 の北には、
色紙窓があり、東には、
風炉先窓 がある
西は、茶道口。
茶道口と給仕口は、引違になっている。
土間 の西には、メンテナンス用の竹のひらき扉がついている。
躙口の上の窓も大きいので、土間は明るい
天井は、
点前座の天井は、
平天井の
落ち天井
点前座を低くすることで、お客様優先を強調し差をだしている。
土間 から入ることで素朴さを演出している。
一説には、
金森宗和は、飛騨の出身なので、雪の日でもお茶が楽しめるようにという説もあるが、
土間 から入る茶室はこの江戸時代の初期には、よく作られていたので、
このようなつくりになっているものとされるというみかたもある。
真珠庵の「真珠」も、雪の玉をあらわし、庭玉軒の「玉」も、雪の「玉」を表すとも言われているので、雪と深いかかわりがあるともいえる。
真珠庵(しんじゅあん)は、一休宗純ゆかりの寺院である。
テイギョクケンteigyokukenn
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